Stage Info. · 2020/05/14

5/15(金)21時～「白鳥の湖」全編無料配信※24時間限定　プログラムもWEBからどうぞ　＜事務局＞

新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴う外出自粛要請を受けて自宅待機をしている皆さまのために、明日5月15日（金）21時より、無料でご覧いただける公演映像配信を行います。

■演目

牧阿佐美バレヱ団「白鳥の湖」（全幕）

■配信日（24時間限定）

5月15日（金）21時～16日（土）21時

■配信元

牧阿佐美バレヱ団公式YouTube

https://www.youtube.com/channel/UCyRJBAXU1d_G2aLAU2C0D1w

■配信映像

「白鳥の湖」（全幕）2018年9月30日公演

主演：阿部裕恵　初役（オデット/オディール）、清瀧千晴（ジークフリード王子）

指揮：アンドレイ・アニハーノフ

演奏：東京オーケストラMIRAI

※YouTube映像の"違法行為コピー"が増えています。そのような行為はおやめくださるよう、固く、お願いいたします。

※特別に高画質でYouTubeにアップロードしておりますので、大画面でも鮮明に視聴いただけます。YouTubeの画質設定より(1080i60)という設定に合わせますと、よりリアルな映像をお楽しみ頂けます。

※動画配信に伴う通信料は、お客様負担となりますので、ご了承下さい。

公演と言えば、「プログラム」が欠かせませんよね。

せっかくなので、過去の「プログラム」より無料配信用にストーリー（抜粋）を掲載いたします。

これを読めば予習もばっちり！

「白鳥の湖」（全幕）無料配信をお楽しみください。

「白鳥の湖」物語

【第1幕　城の庭　晩夏の午後】

　今日はジーグフリード王子の21才の誕生日。友人や村人たちが祝いのために集ってきた。祝宴のさなかにジーグフリードの母である王妃が現れる。王妃は王子が軽薄な仲間と一緒にいるのが気に入らぬ様子で、王子に対して、もう花嫁となるべき女性を選ぶ年齢だと厳しい態度で言う。しかし王子は花嫁選びよりも、誕生日の贈り物にもらった弓に興味をひかれている。王妃が去ると村人たちは再び祝宴を始める。村娘の一人が王子の家庭教師ウォルフガングをからかい、次いで王子の許しを得て全員でポロネーズを踊る。友人や村人たちが去ると、王子は一人、もの思いに沈む。しばらくすると王子の友人たちが戻って来て、ジーグフリードの気を晴らそうと、白鳥を撃ちに行こうと誘う。

【第2幕　湖のほとり　同じ日の夜】

　ジーグフリードは友人たちに、一人で狩をしたいと言う。やがて一羽の白鳥を見つけたジークフリードは、その白鳥が美しい娘に姿を変えるのを見て驚く。近づいたジーグフリードが怖がっている娘をなだめると、娘は、自分は夜の間だけ人間の姿に戻ることができるオデット姫だと告げる。オデットは、この湖は自分と友人の娘たちが魔術師フォン・ロットバルトの魔術に捕らえられたため、自分の母が流した涙でできた湖なのだと言う。魔術を解く方法は、まだ誰をも愛したことのない若者が、永遠に変わらぬ愛を誓い、結婚を約束すること。

そこにフォン・ロットバルトが現れる。ジーグフリードはフォン・ロットバルトを撃とうとするが、魔術師が死ねば永遠に魔術は解かれないため、オデットは王子を制止する。オデットとジーグフリードは互いに愛を認め合う。オデットは、王子の愛の誓いが破られた時は、自分は永遠に白鳥の姿でいなければならないことを説くが、夜明けが近づき、白鳥の姿に戻っていく。

【第3幕　城の広間　翌日の夕方】

　儀典長が各国から集まった六人の姫とその供の者たちを迎え入れる。ハンガリー、スペイン、イタリア、フランス、ロシア、ポーランドから、王子の妃候補として選ばれた姫たちである。ジーグフリードが母の王妃と共に入場すると、二組の男女の楽しい踊りで舞踏会が始まる。続いてハンガリー、スペイン、イタリア、ポーランドの各国の客たちが、それぞれの国の踊りを披露する。次に王妃が各国の姫たちを踊りに招き入れ、王子にその中から花嫁を選ばせようとする。王子は気が進まないままにそれぞれの姫と踊るが、想いはオデットから離れず、花嫁を選ぶことを拒否してその場にいる人々を驚かせる。

　突然、招かれていない客の到来が告げられる。それはフォン・ロットバルト男爵と、オデットに似た姿に変身しているロットバルトの娘、オディールであった。ジーグフリードはすっかり騙され、オデットと信じ込んでオディールと踊る。二人が踊っている間にオデットが広間の窓に現れ、ジーグフリードに向かって自分への誓いを忘れぬように懇願する。しかし王子と広間にいる者は皆、フォン・ロットバルトの魔術にかけられてしまう。

　眩惑され騙されたジーグフリードはオディールに結婚を申し込む。フォン・ロットバルトは王子に、オディールこそは自分の選んだ愛する人であると誓わせる。その時、再びオデットが窓に現れるが、オデットに対する王子の誓いはすでに破られてしまった。フォン・ロットバルトとオディールは姿を消し、宮廷は混乱に陥る。絶望にうちひしかれたジーグフリードは、失った愛を求めて走り去ってゆく。

【第4幕　湖のほとり　同じ日の夜】

　白鳥に変えられた娘たちが心配しながらオデットを捜している。やがて傷心のオデットが戻って来る。オデットは自ら命を断とうとするが、娘たちがオデットを止める。オデットを追うジークフリードを、フォン・ロットバルトが嵐を起こして邪魔をする。しかしジークフリードはオデットのもとへたどり着き、オデットに許しを乞う。オデットは王子を許すが、誓いが破られた事実は変えようもなく、二人は悲しみのうちに共に死を選ぶことを決心する。フォン・ロットバルトは二人の死を妨げようとするが、オデットとジーグフリードは遂に湖に身を投げてしまう。二人の犠牲的な死によって魔術師の力は滅び、白鳥にされていた娘たちは力の弱まったフォン・ロットバルトを打ち倒し、死に到らしめる。

賛歌／オデットとジーグフリードは、永遠の愛の世界で結ばれたのだった。