このたび、政府による新型コロナウイルス感染症対策における渡航制限により、指揮者デヴィッド・ガルフォース氏の来日の見通しが立たないことから、3日・4日両日公演の指揮者を冨田実里氏に変更させていただきます。
牧阿佐美バレヱ団のたくさんの公演で指揮いただいているガルフォースさんに会えることを楽しみにしてくださっていたお客様も多いと思います。また、ガルフォースさんの貴重なお話しを聞くことができる「指揮者が語る、バレエ音楽と指揮(実演付き)」の講座も大人気の企画だっただけにとても残念です。
ガルフォースさんからはバレエ団へ、温かいメッセージを頂きました。
以下許可を得て全文を掲載いたします。
牧阿佐美バレエ団の皆さんへ
2020年10月 眠れる森の美女
9月から10月の「眠れる森の美女」の公演で、牧先生、三谷先生、ダンサーの皆さん、オーケストラ、そしてスタッフの皆さんとご一緒することができないことに深い悲しみを覚えます。私は「ノートルダム・ド・パリ」と「ロメオとジュリエット」でも指揮することがかなわず、とても残念でした。残念ながら、まだ日本への入国が許されていません。私たちのこのとんでもない世界が一日も早く正常な状態に戻ることを共に願いましょう。
プリンシパル、ソリスト、コールドバレエの皆さん全員に、素晴らしい公演となりますよう、私達のレパートリーの最も素晴らしいバレエのひとつである「眠れる森の美女」の大成功をお祈りしております。
皆さんとご一緒することはできませんが、皆さんは私の心の中にいます。「くるみ割り人形」で再会できることを願っています。
ご多幸を祈って
デヴィッド・ガルフォース
私たちもまた、一日も早くガルフォースさんにお会いできる日を心待ちにしています。
「眠れる森の美女」公演で指揮いただきます冨田氏は、現在、新国立バレエ団のレジデント・コンダクターを務め、国内外で数多くのバレエ公演を指揮した経験をもち、牧阿佐美バレヱ団公演の指揮についても2度目の指揮となります。
≪冨田実里(Misato TOMITA) プロフィール≫
埼玉県出身。現在、新国立劇場バレエ団レジデント・コンダクター、井上バレエ団音楽監督を務める。
2013 年日本バレエ協会「ドン・キホーテ」でバレエ指揮者デビュー。その後英国イングリッシュ・ナショナル・バレエ、バーミンガム・ロイヤル・バレエの客演指揮者として「ロメオとジュリエット」「くるみ割り人形」「大地の歌」「コッペリア」等を指揮するほか、日本でも東京バレエ団、NBAバレエ団等で指揮を務め、国内外で活躍の場を着実に広げている。牧阿佐美バレエ団とは2019年トヨタコミュニティコンサート「ロメオとジュリエット」に続いて2回目の共演。国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻卒業、桐朋学園大学音楽学部指揮教室等にて指揮の研鑽を積む。これまでに、指揮を故堤俊作、湯浅勇治、松沼俊彦、ピアノを草野明子、木下まさみの各氏に師事。
急な変更となりましたことを深くお詫び申し上げますとともに、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
尚、この変更に伴う、チケット料金の払い戻しはございません。