皆様、こんにちは。団員の近藤悠歩です。
厳しい寒さも少しずつ和らぎ、過ごしやすい季節が近づいてまいりました。
バレエ団では今週末の「プリンシパル・ガラ」に向けて、リハーサルも大詰めです。
僕は今回、「ル・コンバ」という作品で初主演を務めさせていただきます。
メインの役を張るのは初めてな上に、バレエ団で上演するのはおよそ20年ぶりというこの作品。
右も左も分からずスタートしたリハーサルでしたが、熱心に教えてくださる先生方、引っ張っていってくださるベテランの先輩方に助けられ少しずつ形になってきました。
この「ル・コンバ」という作品は、十字軍の戦士と敵対する異教徒の娘との悲恋をドラマチックに描いた現代バレエです。
上半身は手綱を握る戦士、下半身は戦場をかける馬の足を表現する独特なスタイルの振付となっており、クラシックバレエとはまた違った楽しみ方のできる作品なのではないでしょうか。
前半の緊迫感のある戦闘シーンと、後半の悲しさ溢れるパドドゥのコントラストが見どころとなっています。
20分という尺の中で、出会い、闘い、そして別れというドラマをどれだけ表現していけるのか、最後まで追究していきたいと思っています。
それでは劇場にてお待ちしております!