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演じ分けをしてみる <細野 生>

お疲れ様です、細野です。

 

本日は先日お話ししたキャラクターの性格やセリフを意識して2つの動画を見比べてみましょう。

残念ながらこちらのブログに動画を埋め込むことが出来なかったのでお手数ですが私のInstagramに飛んでください。

 

因みにこれからお見せするシーンは「指輪を誰も貰ってくれなくて悲しい、客席に問いかけるも返事がなく悲しい」という設定です。そしてこれの直前に、シモーヌが偶然アランの指輪に指を突っ込んでしまい、「指輪に指がピッタリとハマる」という現象をアランが面白くて喜んでいた、というのも踏まえていただくとより理解が深まると思います。

 

 

アランの指輪のシーン1

 

続いてこちらの動画をご覧ください

 

アランの指輪のシーン2

 

 

先日の記事の様にちょっと性格とセリフを説明していきましょう。

 

1本目の動画「ちょっぴり泣き虫編」ですが性格は泣き虫とイヤイヤ期がちょっと強め。この時のセリフとしては

 

 「指輪いらないんだって、ねぇ指輪いりません?いりません?いりません?いりません?誰も貰ってくれないよ〜…ウッ、グスッ、グスッ、ウエッ…」

 

ってな具合です。動画だとちょっとわかりづらいんですが、必要とされなくて、思い通りにならなくて泣きだしてしまいます。

 

 

2本目の動画「しょんぼり編」では泣き虫が少しなりを潜めたのと、指輪に指を入れてもらうことが楽しい遊びだと思っています。セリフとしては

 

 「リーズが指輪で遊んでくれない(指を入れてくれない)、あなたは一緒に遊んでくれますか?あなたは?あなたは?あなたは?誰も遊んでくれないのかぁ…はぁぁぁぁ、ざんねん」

 

という具合です。悲しいというよりは楽しいことをしてくれなくて「しょんぼり」を意識した演技となっています。

 

 

いろいろ試してそれぞれの要素を足したり引いたり、セリフを少しずつ変えてみたりして演出に沿ったものにしていく作業は楽ではないですが試すほどに新たな発見があって楽しい時間です。やってみたら思ったより良かったとか、思っていたより変だったなんてのはよくあることですし、むちゃくちゃ作り込んできたのにしっくりこなくて絶望した直後に頭空っぽにして何にも考えないでノリと勢いでやったら「そう!」って言われて再現できなくね?って悩んだり(笑)

 

本番はどんなアランが出てくるのかぶっちゃけ私にもまだ解りません。なので私と一緒にどんなアランが出てくるのか劇場でワクワクしてみませんか?

 

以上、よろしくお願いします。