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「誕生日の贈り物」 <高橋万由梨>

ホットラインをご覧の皆様、大変ご無沙汰しております!長らく投稿がなく申し訳ございませんでした。

今回の担当は高橋万由梨がお届けいたします(*^^*)

 

まずは、先日無事2日間の公演に幕を下ろしました

『ダンス・ヴァン・ドゥ』にご来場いただきました皆様、たくさんの温かい拍手をありがとうございました。

今回はガラ公演でしたので、かなり盛り沢山な内容でお届けできたのではないかと思います…!

少しでも心に残る舞台となっていれば、幸いです... ・.*

 

第1部に『誕生日の贈り物』、2部・3部に-牧阿佐美の世界-として故・牧阿佐美先生が振付された作品達が盛り沢山な、

とても大満足なプログラムでした。

 

私は第1部の『誕生日の贈り物』に出演させていただきました。

アシュトンがロイヤル・バレエのために創り送った、特別なバレエです。

この作品がバレエ団のレパートリーにあること自体とても誇りであり、作品を持ってきてくださった阿佐美先生には

見ていただきたかったと、どうしても思わずにはいられませんでした。

 

 

とても大変で、難しいバレエでした。

今のところはダントツで。笑

アシュトン独特の形の決まり、緻密すぎる音の決まりにはとても苦労しました。

でも全員が理解しその形でその音に合った瞬間、アシュトンの才能を浴びる程に感じました。本当に鳥肌が立ちました。

少し違うだけでとても可笑しくなってしまうけれど、備わった技術の上で出すラインが揃うとそれは美しく、

素晴らしく完成度の高いものに仕上がるんだと感じました。

 

今回ゲストコーチにロイヤル・バレエから

プリンシパル・バレエマスターのクリストファー・カーさんにお越しいただいていました。

カーさんは私達に、1から正しいアシュトンのバレエを教えてくださいました。

この作品を踊る重要性と、とにかく素晴らしいバレエだという事、この作品の魅力を全身全霊で伝えてくださいました。

どんなに古いバレエでも、伝え続ける指導者と踊り継ぐダンサー、そしてその作品を愛してくださるお客様がいれば、

古びることなく作品として残していけるのだなと実感しました。

 

『誕生日の贈り物』の前奏曲はグラズノフの『四季-夏-』

袖で聴きながら感動で、涙をこらえるのに必死でした。笑

まさか自分がこの作品を踊れる日が来るなんて思ってもみなかったですが、この経験は本当に忘れられないものとなりました。

偉大すぎる作品に最初はかなり弱気でしたが、この作品に恥じぬようとにかく出来ることは全てやろうと思い、取り組んで参りました。

恥ずかしながら食らいつくことしか出来ず、余裕の"よ"の字もありませんでしたが、ダンサー人生において宝物となりました。

 

今この時期にこのタイミングで

この作品を踊らせてくださった事

一緒に踊らせていただきました団員の皆様

ご指導いただいたコーチの皆様

この作品を愛してくださる皆様

全ての方に感謝申し上げます。

 

長くなりましたが、最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。

 

また次回の公演も

お楽しみに...❅*°